廃棄太陽光パネルの有効資源化研究開発

現在、全国に点在する太陽光発電設備は、2050年の温室効果ガス削減目標に向け、更に建設が進むことが予想されます。
化石燃料に替わる再生可能エネルギーとして大変喜ばしい状況ではあるものの、環境負荷が全く無いかと言われればそうではありません。

太陽光パネルの凡そ80%はガラスで出来ており、現在のガラスの産業廃棄物の総量は、概ね年間40万tです。今後10年間で太陽光パネルが廃棄されることによる、ガラスの廃棄物は年間80万tに増加することが予想されます。

急務となる廃棄太陽光パネルの利用方法の開発

そこで現在、この廃棄太陽光パネルの利用方法の開発が急務であることから、国立研究開発法人 産業総合技術研究所(以下 産総研とする)からご依頼を受け、セラウェーブの実験施設である「東松島エコヴィレッジ鷲塚」にてこの研究開発に協力をすることになりました。

廃棄太陽光パネルの有効活用を探る実験

太陽光発電設備の下に廃棄されたガラスを粉砕し、鋭角部分を研磨した角の無い顆粒化された形状にしたものを敷き詰め、点圧します。
その地表の温度、湿度を毎日産総研が計測します。これは、防草対策として使用した際の利用価値の判断に有効です。

この実験では、ガラスの主成分がケイ素であることから、土壌改良材としての有効性を調査しており、FIT*(固定価格買取制度)終了後に撹拌して土に戻すことで植物の生育を促す土壌に改良されることが期待されます。

更に近年の太陽光パネルに多い、両面発電に関して、太陽光パネルガラスの殆どが、粉砕した際に白色であることに着目し、敷地に敷き詰めた際の乱反射による発電量の上昇を期待しております。

農業分野での廃棄太陽光パネル有効活用

セラウェーブは農業分野への進出を進めており、東松島エコヴィレッジ鷲塚に設置したビニールハウス内には、既にメロンの水耕栽培設備があり、このハウス内にも粉砕ガラスの乱反射実験をすることで、収穫量の増加も実験しております。

今回の実験では、地方の抱える耕作放棄地問題、廃棄物処理、農家の承継問題等、様々な問題を解決する手掛かりとして、実験の結果に期待することが大きいと感じております。

実験進捗は随時更新して参ります。