産業用太陽光発電と住宅用太陽光発電との違い

太陽電池モジュールの違い

住宅用太陽光発電も産業用太陽光発電も載せる太陽電池(太陽電池モジュール)は同じように見えますが、実は違うものを利用する場合があります。

住宅用太陽電池は「住宅の屋根に載せる」ということで設置方法、使用環境はほぼ同じなのに対し、産業用の場合には「ビルの屋上に載せるので風が強い」「沿岸地域に載せるので塩害対応が必要」など設置方法、使用環境が変わってくる場合があるからです。

 

こういった対応が必要な場合、住宅用太陽電池よりも高い産業用太陽電池を載せる必要があります。また、大量に消費されている住宅用太陽電池に比べ、こういった産業用太陽電池は特注扱いとなり割引率が低く、結果住宅用太陽電池よりもはるかに割高となることもあります。

パワーコンディショナーの違い

住宅用太陽光発電用パワーコンディショナは通常2kW~5kW用です。住宅用太陽光発電で7kWや9kWを載せるとした場合には、これらのパワーコンディショナを2台連結させて利用します。

 

10kW以上の産業用太陽光発電の場合には10kWのパワーコンディショナを使用するのが一般的です。50kWシステムであれば、10kWのパワーコンディショナを5台連結させます。

 

それ以上のシステムとなった場合、大容量のパワーコンディショナとなりますが、この場合は非常に高価になりますので、売電メリットは減ることになるでしょう。

 

パワーコンディショナで注意が必要なのは設置場所です。

一般的なパワーコンディショナは屋内設置型ですので、外に置く事が出来ません。

ケースに入れる場合でも、排熱がこもってしまうため、しっかりとしたケースでなければメーカー保証が付かなくなってしまいます。

 

10kWのパワーコンディショナの場合、一部メーカーでは屋外設置型も出しておりますので、山林、空き地などへの野立て設置や、アパートなど屋内設置が難しい場合、弊社では屋外設置型のパワーコンディショナをご提案しております。

 

設置架台

住宅用太陽光発電の架台は住宅の屋根材に合わせ、予め様々なパターンでキット化されていますので、大変安くなってきています。

一方、10kW以上の産業用太陽光発電の場合、屋根に取り付けるというケースは少なく、折板屋根、陸屋根等への設置となりますので、架台は全て特注品となってしまいます。

そのため、一般的には住宅用太陽光発電用の架台よりも、産業用太陽光発電の架台の方が割高となっています。

 

弊社では様々な架台メーカーの中から、設置場所に合わせたベストな設置架台、設置工法を選択し、住宅用太陽光発電並みの低コストで実現出来るようプランニングしております。

補助金が出ない

10kW未満までの住宅用太陽光発電システムは国、地方自治体等の補助金対象となります。10kW以上のシステムについてはこれらの補助金は使う事が出来ません。

 

一方、電力の買取方法は住宅用太陽光発電が余剰電力買取で10年固定なのに対し、10kW以上の産業用太陽光発電システムは全量買取で20年間固定となっています。

 

どちらが得かという事は補助金の内容(地方自治体の補助金は地区毎に大きく異なる)によりますので一概には言えませんが、20年固定買取制度の方が、全体的にはお得となることが多いです。

施工方法の違い

住宅用太陽光発電の場合、家庭用電力(従量電灯契約)に系統連系させます。これに対し、産業用の場合、50kWシステム以上の太陽光発電設備の場合には高圧電力で系統連系させなければなりません。

このような場合、キュービクルという受電設備の追加、変更等が加わり、施工費が大きく膨らんでしまいます。

 

これらを踏まえ現在の状況からいうと、一番発電メリットを受けれる産業用太陽光発電システムは10kW以上、50kW未満ということになります。